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epotan's blog

タイムグラファー「びぶ朗」の話題など

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びぶ朗を使ってみよう

びぶ朗」はビブログラフ(タイムグラファー、歩度測定機)の機能が自宅のPCで再現できる画期的なソフトウェア。
 機械式時計好きには、たまらなく魅力的なソフトですが、ピックアップの製作で使用を断念している人も多く居る事と思います。
 個人的にはアコースティックギター用のプリアンプ付ピエゾピックアップなら購入してプラグをミニジャックに付け替えるだけで使えるのでは?と思っていますが、買ってみてダメなんて事になったら泣くに泣けない程の価格ですので却下です。

 そこで、もしピックアップの製作でびぶ朗を諦めている人がいるのならば、最小限の投資と手間で測定できるまでのプロセスを詳細に紹介したいと思います。
 想像するより簡単です。
 私も実は電気関係の知識もほとんどないし、半田ごても年に数回しか使いません。
 それでもピックアップくらいは作れますので、ぜひ皆さんもチャレンジしてもらいたいと思います。
 揃える物は全てダイソーで購入し、目標資金は2500円以内、作業時間は1時間以内です。

1.ピックアップ製作に必要な物
 ①防犯ブザー(ブザー部の圧電素子をピックアップに使用します。) ¥105
 ②集音器(アンプです) ¥315
 ③集音器用電池 ¥105
     
  
 ④ステレオ(モノラルでも可)ミニジャックの付いた物 ¥105~315
  ⇒これは小さなイヤホンの様な細い線でなければ、どんな物でも良いと思います。
   集音器をサウンドカードのマイク端子へ繋ぐのに使います。

 以上が最低限購入必要な物で、総額で高くても800円程度。

 次にピックアップ製作で必要な道具として、
 ①半田(ハンダ)ごて ¥315
  ⇒20W・30Wどちらでも良いです。
   でも、どちらかと言えば20Wの方が良いでしょう。
 ②半田(ハンダ) ¥105
  ⇒半田(ハンダ)と書いてあればどんな物でもOKです。
 ③半田こて台 ¥210~315
  ⇒無ければ無いでも良いです。私も持ってません。
   ただし、熱くなった半田ごてを置くのに一工夫必要です。
 ④グルーガン ¥305
 ⑤グルースティック ¥105
  ⇒④、⑤も無くても何とかなります。 
 ⑥ニッパー ¥105~315
  線の被覆を剥ぐのに使います。
  無ければ、カッターで代用しましょう。

  以上で全てです。
  全てダイソーで購入したとしても総額2300円程度。

2.ピックアップの製作
①防犯ブザーから圧電ブザーを取り外す
     
 線は切っておきます。
 ブザーは、はまっているだけなので、先の細い千枚通しやマイナスドライバー等でこじれば外れます。
 少々ブザーが変形しても機能に支障はありませんから、ゴリっとこじりましょう。 
 
②アンプの改造
   
 ネジを2本外すと図のようになります。
 スポンジで囲まれたコンデンサマイクは使わないので、線を切り外します。
  
 ブザーとマイクの線を半田付けします。
 切った線は5mm程被覆を剥しておきます。
 ニッパーでこそいで剥がすか、カッターではがす場合は被覆を1周ぐるりと切れ目を入れて引っ張ります。
 半田付けは、先ず半田ごてを十分温めましょう。
 火災に十分気をつけて下さい。
 半田ごてに半田を付けて即座に半田が溶けるようになったら準備OKです。
 被覆を剥がした線に半田ごてと半田を付けて線に半田が染み込むようになるまで半田ごてで暖めます。
 4ヶ所全てに半田を染み込ませたら、ブザーとマイクの線を繋ぎます。
 プラスマイナスは関係ありませんので、構わず接続します。
 線と線を指でよじって繋いでおきます。
 次によじって繋げた所に半田ごてを当て、双方の半田を溶かして接続します。

 次に、イヤホン端子にミニピンジャックを接続します。
 ステレオピンジャックの場合はアースと左右の線の3本あります。
 被覆を剥がすと、裸の線と更に被覆の被った線の3本があるはずです。
 更に被覆を剥がし、どちらかに被覆の被っていない線を繋げます。
 これもどちらに繋いでも構いませんから繋げて半田を染み込ませておきましょう。
 モノラルの場合は単純に2本の線の被覆を剥がし、半田を染み込ませておきましょう。
 この線をアンプのイヤホン端子の穴を通して、
 
 イヤホン端子が繋がっている2箇所にミニピンジャックの2本の線を半田付けします。
 これもプラスマイナス関係ないので適当にどちらかにつけましょう。
 
 
 ブザーの半田付け部は結構もろいので、余裕があればグルーガンで固定しておきましょう。
 ただし、これをやらないでも測定は出来ます。
 

 あとはアンプのケースを2本のネジで止めて出来上がり。
 どんなに慣れていない人でも1時間あれば十分完成できると思います。

 電気の知識など全然必要なしで、更に全てダイソーでそろう物で作成可能です。
 案ずるより生むが易し。
 ぜひピックアップを作ってびぶ朗の素晴らしさを実感してもらいたいものです。

 追記
 しまった、忘れてた。
 ブザーとアンプからの線で半田付けした部分はビニールテープを巻いて2本の線が接触しないように絶縁してください。
 これもダイソーで売ってます。¥105です・・・

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びぶ朗を使ってみよう(その2)

前回のブログでダイソーで全てそろえるピックアップの作成方法を説明させてもらいました。
 もし説明不足で分からない所がありましたら、気軽にコメントに書いて頂ければ出来る限り分かり易く説明しますのでよろしくお願いします。
 私の記事は、あくまでも最小限の手間で「びぶ朗」を使おう、と言う事に重きを置いていますので、測定している風景などは他のびぶ朗サポーターの皆さんに比べると著しく見栄えが悪いです。
 でも、私の測定装置構成でも一通り測定は出来ますので心配はご無用です。

 さて、今回はピックアップの製作が終了して、いよいよびぶ朗での測定、と言う時のコツなどを記事にしたいと思います。
 
1.まず、「びぶ朗」を起動します。(当たり前ですね)

2.アンプに電池を入れてボリュームを最小にしておきます。

3.PCのマイク端子にアンプからのピンジャックを接続します。

4.サウンドのプロパティーで録音コントロールの「マイク」のところにチェックを入れ、ボリュームを最大にしておきましょう。
 この時、「トーン」をクリックするとマイクブーストと言う所のチェックは、取りあえずは外しておきます。

5.アンプのボリュームを最大に回してびぶ朗のタイムシグナルに変化があるか確認しましょう。

6.ピックアップをほんの軽く突くとタイムシグナルにピョンと信号が出れば、取りあえずはピックアップは正常。
 逆に何の変化も無ければ、もう一度録音コントロールで「マイク」にチェックが入っているか等を確認しましょう。
 断線の可能性もありますので、アンプ・ピックアップの半田付け部の外れ等無いか確認しましょう。

7.時計にピックアップを着ける前に「キャリブレーション(ノイズレベル)」を実施しましょう。
 この時、接続時等のノイズよりも大きな入力信号が画面上に残った状態だと、そのピークに調整されてしまいますので注意してください。

8.さて、いよいよピックアップを時計に固定します。
 先ずは輪ゴムでとめてみましょう。
 クロノグラフ等複数の竜頭やボタンがある時計は下図の様に輪ゴムを引っ掛けます。
 

 竜頭等に引っ掛けれない場合は下図の様に輪ゴムを廻しましょう。
 

 ピックアップは、ピックアップその物の振動を妨げない様に、表面に固定するのが良い様です。 

9.先ずピックアップをずらしながら一番信号が大きくなる場所を探りましょう。
 この状態でびぶ朗のタイムグラフに極力赤いドットが出ない様に「しきい値」を調整しましょう。
 コツは、3秒程度の表示で全てのピークにしきい値が掛かり、尚且つ出来るだけ高い位置に調整しましょう。
 

10.これで測定出来るようになった筈です。
 
 姿勢差を測りたい時は、下図の様に柔らかい布等をブレスと時計の間に詰めて測定すれば、垂直姿勢も測定可能です。
 
 見栄えは悪いですが、こうやれば竜頭上、12時下等、全ての姿勢が測定できます。

びぶ朗校正機能テスト

びぶ朗を各々のPC環境で使用する上でネックになるのがPCの個体差。
 私の時計の場合、進みである筈なのに、いつも1秒程度の遅れと測定されるところがちょっと悩ましいところでした。
 そんな時wolfmanさんのブログで校正機能を搭載したびぶ朗のテスター募集の記事が!!
 すぐさま申し込みをしたところ、ありがたい事にテスト版のびぶ朗を送っていただけました。
 
 そんなこんなで、早速校正機能をテストしてみます。
 まず、電話の時報をびぶ朗に入力する必要があります。
 ピックアップをマジックテープで受話器に固定したり、テープで貼ったりしましたが、一番良かったのが受話器の窪みの所にスポンジ(前に買ったダイソーのスポンジサイコロの一部)を輪ゴムで固定し、そこにピックアップを固定する方法。
 実は今まで測定してみて、輪ゴムでの固定は結構理想的だなと感じてます。(見栄えは悪いですけど・・・)
 輪ゴムはピックアップをある程度きっちりと時計に密着させることが出来る上に、ピックアップの振動をあまり妨げないところが中々優秀。
 お手軽に測定したい人向きでしょう。
  
 これでも受話器からの音は時計の音に比べ大きいので、時計の音を拾う時よりは結構ボリュームを絞ってやる必要があります。
 時報のピッピツ・・と言う音はアナウンスの声より大きいので、ボリューム調整は声の山の上に1秒毎のパルスが出るようにすると良いようです。
 その状態でのタイムグラフは、やはり遅れの傾きを示しました。
 そして、びぶ朗テスト版の校正機能を使ってみると、見事にタイムグラフはほぼ真っ直ぐに校正されました。

 【びぶ朗テスト版での時報のタイムグラフ】

 さて、これで時計の歩度が進みになれば、先ずは校正機能はちゃんと働いていると言う事。
 早速測定してみます。

 お見事!!
 今まで何回測定しても遅れの表示だったものが、ちゃんと進みの表示になっています。
 約2秒ほど進みへ歩度とタイムグラフがシフトされました。
 
 とりあえず校正機能はきちんと働き、イメージに近い歩度を示すようになりました。
 あとは、実際の歩度と照らし合わせて微調整すれば完璧だと思います。
 時計を外して置いておくともうちょっと進む傾向があるので、今から平置きで放置して明日の朝にもう一度測定してみようと思います。
 wolfmanさん、これは使えますよ!!

びぶ朗 テストバージョン試用記

wolfmanさんよりびぶ朗最新テストバージョンを送って頂きました。
 今回の目玉は測定値のCSV出力。
 この記事を読んで真っ先に思いついたのが、実際に一晩測定してみたいと言う事。
 と言うのも、どうもここ数ヶ月前からカレンダーの切り替わる夜に進む傾向が出だしたので、実際に歩度測定して確かめてみたいなと。

 今回送っていただいたテストバージョンは、録画ボタンを押すとタイムグラフと同周期でデータが収集されたCSVファイルが作成されます。
 CSVファイルを開くとこんな感じでデータが並んでいます。
 

 一晩データを取るにあたって、収集周期をどの程度にすべきか迷いましたが、とりあえず300秒で設定。
 これでも一晩で80枚強のタイムグラフ画像が作成されます。
 画像作成の有り・無しが選択が出来るようになると便利かも知れません。
 が、2日目の測定値で-600秒とかの変なデータが数点あり、画像を調べてみると振動数を6振動の所を7振動と誤認識している事が判明。
 
 長時間測定する時は、振動数の自動認識は外しておいて手動設定にしておいた方が無難ですね。
 でも、こう言う場合はタイムグラフを見ると、本当に測定値が異常なのかどうかという判断が付くので、あながち画像は要らないと言う訳でもありませんね。

 それで、二晩測定した結果、想像通りカレンダー切り替わりの時間帯に進みの傾向があることが分かりました。
 
 ※異常なデータは前後のデータの平均値に修正してあります。

 私のファイブは22時過ぎから0時過ぎに掛けて日付が変わり、その後曜日が変わります。
 グラフを見ると、2日ともその時間帯に進みの傾向が認められました。

 使ってみて、データのCSV出力はかなり便利だなと言うのが感想です。
 これぞ、びぶ朗の真骨頂発揮と言った所でしょうか。

Vistaでびぶ朗

 びぶ朗はVistaに対応してません。
 とは言っても、Vistaで使えない機能はvolume設定だけで問題なく使えますので、Vistaだからとびぶ朗を使うのをためらっている人は心配ご無用です。
 volumeの設定はお手持ちのPCのマイク入力端子又はライン入力端子にピックアップ(アンプ)からの出力端子を繋げば・・・

 
 ※これはマイク・ライン入力兼用の端子に繋いだ場合

 自動的にこんなウィンドウが出てきますので、ここでボリュームを設定してやればOK。
 アンプの出力が低い時はマイク入力端子に繋ぎ、出力が高い場合はライン入力端子に繋げば良い結果が得られると思います。 
 これはそれぞれのピックアップとアンプによって違いますので良い所を探してください。
 ※先に繋いでおいてからびぶ朗を起動してください。繋がない状態でびぶ朗を起動するとエラーが出る場合があります。

 Vistaだからとびぶ朗を諦めている方は、全然問題ないのでぜひ使ってみましょう。

 せっかくなので片振りをもう少し追い込んでみました。
 現状でも十分過ぎる程の精度のファイブですが、もうちょっと欲張ってみました。
 
 片振りが0.3msec程度。

 ひげ持ちをほんの僅か突いてやる事数回で0.1msecまで追い込みました。
 
 ※びげ持ちを動かしたので歩度は遅れに傾いている。

 後はほんのマイナス程度の歩度に調整して終了。
 やはり、なんちゃって日差ゼロを目指すにはマイナス歩度を恐れていてはダメ。
 
 そばで子供と大蔵大臣が喋っているのでちょっと汚いタイムグラフですが、それでもちゃんと測定できます。
 やはりshoさんのピックアップは周囲の騒音にも強く高性能です。

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