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epotan's blog

タイムグラファー「びぶ朗」の話題など

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無知は罪なり

無知は罪である。
 改めて自分の不勉強と思考不足を恥じ、反省しきりの今日この頃である。

 何がって?
 白状すると、びぶ朗最新バージョンとshoさんから頂いたピックアップとアンプを全く使いこなせずに、私はひたすら悩んでいました。
 ひたすら何時間もアンプのバイアスを調整しても、びぶ朗で表示されるタイムグラフはガタガタで片振りも日差表示もバラバラと変化し、私のファイブは壊れちゃったのか?と悩むこと数週間。

  
 ↑何度測ってもこんな感じで、ガタガタのタイムグラフ&バラバラと変化する片振りと日差表示

 あんなに苦労して片振りを調整し、歩度も追い込んだではないか。
 もしかするとびぶ朗の精度が上がり過ぎて測定値表示がシビアすぎるのか?
 
 そんな疑問を直接wolfmanさんに聞く前に、念のためshoさんに「片振り表示等がバラバラ変わってしまうのですがshoさんはいかがでしょうか?」と言う旨の質問をしてみたところ・・・
 「ファイブのようにムーブメントを固定しているリングがプラスチックの場合音を上手く拾うことができない場合があり、この場合竜頭を銅板に接触させて測定してみると表示値が安定するかもしれません。」
 と言った内容のご回答を頂きました。

 ・・・!!!
 そう言えば何回も私はファイブの裏蓋を開けていたではないか。
 でも、そんな基本的なことに気付く事が出来なかった!! 
 
 で、竜頭を銅板に当てて測定すると、
 
 
 悩みは一挙にそして劇的に解決。
 変な事をwolfmanさんに言わなくて良かったとホッとすると同時に、私の愚問に優しくお答え頂いたshoさんに感謝します。

 ・・・にしても、私はもう少し頭使わないとダメですね。

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機械式時計と温度の関係

良く見る記述として、一般的に機械式時計は温度が低くなると進み、上がると遅れると言われています。
 理由としては、温度の変化でひげぜんまいの(テンプも)伸縮が起き、テンプの振動周期が変わってしまうから。
 なるほど、確かにそれはそれで理にかなっている。
 例えば8振動の時計の場合では、1振動の振動周期が僅か百万分の1秒変わるだけで1日で1秒弱の誤差になるのだから、目に見えないほどの僅かな変化で歩度に変化が出ると言うのも頷ける。
 現に私の時計の場合は、正にその通りなので(びぶ朗で測定した結果はここ)そんなものだと思ってました。
 前にちょっと借りて歩度調整したセイコー5も、腕につけている時は2秒の遅れ、外して平置きにした時では2秒の進みと、かなり顕著に温度差が出ていました。 

 ところが、たまに丸っきり逆の現象を言う人を見かけます。
 しかもそれは理論的に考えてそうだと言う訳でなく、実経験に基づいた意見であるから嘘ではない。
 しかし、振動数などの違いこそあれ理屈は同じ機械式時計で、何故に正反対の現象が起こるのでしょうか?

 私は機械式時計を1つしか持っていないので、実際に寒くなると遅れる時計を持っていません。
 なので、ココからはあくまでも推測なので間違っているかもしれません。

 なぜ寒くなると進む時計と遅れる時計があるのか?
 推測するに、オイルの違いと言うことになるのではないでしょうか?
 つまり寒くなると、ひげぜんまいやテンプが縮まり振動の周期が短くなるのはどの時計も同じ。
 この時にテンプの振動周期減少よりもオイルの粘度増加による抵抗の増加が打ち勝ってしまう時計は遅れ、そうでない時計は進むのではないでしょうか。
 たとえばカレンダーの切り替わる時間帯に負荷が増加して遅れると言う現象もよく聞くし、クロノグラフを作動させると遅れると言うのもよく聞きます。
 つまり、温度低下によるオイル粘度の増加で抵抗の増加が顕著な固体が、寒くなると遅れる時計となるのではないでしょうか。

 この考え方は、ぜんまいのトルクが非常に低くなっている時に時計を冷やしてみて遅れるようならビンゴ。
 近いうちに試してみようと思います。

機械式時計と温度の関係(その2)

前回、冷えると進む時計と遅れる時計があるのは、温度低下によってオイル粘度の増加が勝ってしまう時計が遅れるのでは?と言う仮説を立てました。
 前に時計を冷やして歩度測定した時は、見事に時計は進みました。
 今回は、時計を48時間置いておいて、ゼンマイのトルクが非常に弱くなった時に冷やすと遅れるのか試してみました。

 先ずは、48時間放置した時計の歩度を測定。
 
 【びぶ朗ver.1.5.0.2で測定】
 テンプの振りが弱いので音が小さく、汚いタイムグラフですが、ほぼ±ゼロ。

 次に冷凍庫で20分時計を冷凍して測ってみます。
 
 冷えひえです・・・
 何だかちょっと可哀想。

 で、肝心の歩度測定結果は、
 
 【びぶ朗ver.1.5.0.2で測定】
 
 思ったとおり、完璧に遅れのタイムグラフです。

 以上の結果から、寒くなると遅れる時計は

 ①ゼンマイのトルクが弱め
 ②冷えると粘度の増加が激しいオイルを使っている

 の、どちらか若しくは両方、の時計と言うことになるのではないでしょうか?
 この結果から、あるメーカーの時計は寒くなると遅れる、なんて言うように、ある程度メーカー毎で(ムーブメント毎で)括る事が出来そうな気がします。

 それにしても、私の時計は冷やされたり48時間放置されたり、ちょっと可哀想かな。
 間違っても、熱湯の中に入れるなんて真似はしないから許してください。
 
 今日は時計を腕に嵌めたまま寝ることにしよう・・・

クロノ作動で遅れるか?(その他2つ)

たまに姿勢差で機械式時計の歩度を調整するのとは違う他の手段として、クロノグラフを動作させると遅れるので遅らせたい時にはクロノを作動させている旨のコメントを見かけます。
 実際に何回か試してはみましたが、遅れてはくれませんでした。
 じゃあ、実際にクロノ不作動時と作動時の歩度はどうなのか、びぶ朗で測定してみました。
 まず、クロノグラフを使っていない時は1秒ちょっとの遅れ。
 
 
 次にクロノグラフを作動させて測定すると、やっぱり1秒ちょっとの遅れ・・・
 
 私の時計の場合は、クロノグラフを作動させても歩度に変わりが無いのが分かりました。

 ここで一つひらめきました。
 腕に付けている時の歩度はどうなんだろうと・・・
 で、まるで血圧でも測るかの様な感じで測定してみました。
 
 こんな事が出来るのも、ピックアップが固定されていない私独自のピックアップのお陰。
 悪く言えば中途半端なまま対策されて無いという事だけど・・・
 でも、もしかしたら時計を腕にはめたまま歩度測定するなんて世界初?等とくだらない事を考えつつ期待に胸を膨らませ実際に測定してみると
 
 ノイズがかなり増えて測定し辛いものの、何とか測定成功!!
 ・・・でも、歩度は全然変わりません。
 時計の内部って、意外と外の温度変化に対して緩慢に追従していくものなんですね。
 
 では、強制的に時計を冷やしたら歩度は進みに傾くのか?
 冷凍庫に10分間入れて歩度測定してみました。
 冷凍庫から時計を出すと、瞬く間に露が付きます。
 音も小さくなって、そのままでは測定不能なのでマイクブーストを掛け測定。
 
 やはり、理論通りに進みに歩度が傾きました。

 結論として、私の時計は姿勢差でもクロノグラフ作動でも歩度にほとんど変化は見られない。
 人間で言えば、すごく優秀なんだけどあんまり融通が利かない人の様な感じ。
 
 時計さん、そこまで正確でなくて良いんだから、もうちょっと私を見習って?肩の力を抜いてちょうだいと言いたい所・・・・

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